日々六録⑤
日々六録、今回は旧ソ連製の二眼レフカメラ『LUBITEL166U』で撮った写真をご紹介。
これまた何というか…えらいキワモノなカメラでして…。今の分類だと「トイカメラ?」みたいな感じになっちゃうんですが、80年代後半の旧ソ連においては、
「我が人民は一般庶民に至るまでこーんないいカメラを所有してるんだぜ〜?」
「ほれほれ羨ましかろう? なんなら輸出してやってもいいんだぜ?」
という、当時のプロパガンダ色がけっこう乗っている代物。
LUBITELというのが「素人の」「庶民的な」という意味でございまして、Uは「Universal」のU。つまり海外輸出モデルってことですな。
…写りはいいんです。ご覧のとおり。T-22という味も素っ気もない名前のレンズ、絞ればパリッと。
でも、メイドインジャパンが世界を席巻していた80年代に、庶民のカメラという触れ込みとは言えコレ出しちゃうか〜というのが…ね(笑
現在ではLomography社が復刻モデルを出したりしていますが…正直、値段に見合う性能・品質とはとても思えないので、興味のある方はオークションとかで当時物のいいやつをお安く買われるのが良かろうと思います。
デカい凸面のガラス板(だと思う)が1枚、ぽんと乗っているだけの恐ろしく簡素なファインダーはある意味必見!
FUJIFILM NEOPAN ACROS100 / 自家現像 / Adobe Lightroom Classic & Negative Lab Pro & Photoshop
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